愛知の私立高校ガイドブック2021
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 本学院は、明治期の日本における女性の社会的地位の低さと中部地区の女子教育の未発達とを憂いた米国南長老教会宣教師アニー・ランドルフの手によって設立されました。131年の輝かしい歴史と伝統をもち、すでに13万人以上の卒業生を世に送り出している中部日本における最古の女子学園です。 その根幹を貫くキリスト教精神に立って、次の3つの力を養うことによって、混乱を極めるこれからの社会を主体的に生き抜く力を育てます。●科学的思考  ・疑問をもち、課題を立てる。        ・適切な情報を集め、それらをさまざまな角度から分析する。        ・分析結果を総合して、課題を解決する。        ・研究をとおして考えたことを客観的にとらえ、新たな学びにつなげる。●表現     ・自分の言葉で伝える。        ・疑問を言葉にして伝える。        ・言葉を論理的な文章で伝える。●協働     ・自分の考えを明確に伝え、他者の考えを聴く。        ・対話から新たな発見をする。        ・他者とともに目標を達成する。 また、金城学院の毎日の生活は、朝の礼拝によって始まります。礼拝や聖書の授業を通して、一人ひとりがありのままで神様に愛されていることを学びます。1.学習指導 ほぼ全員の生徒が上級学校への進学を望んでいますので高等学校での基本的な学習の理解と応用力の育成をめざして、きめ細かい指導を行っています。授業はていねいに行うとともに、補習・補講も随時行っています。 また生徒一人一人の個性を伸ばすために、進路、適性、興味、関心に応じて、2年生から一般・文系・理系の3つのコースと選択科目を選ぶことができるようカリキュラムを編成しています。2.生徒指導 本学院の教育の基礎であるキリスト教教育は、知識の学習だけでなく、人間としての生き方、あり方を学ぶことにあります。人間味あふれる知性豊かな女性に育てることを指導の基本においています。3.進路指導 単に進学指導に終わることのないように、進路指導こそ「生き方」の指導と位置づけ、あらゆる機会を通して組織的・継続的に指導・援助する指導体制を確立しています。高校卒業生は推薦によって大学へ優先的に進学できる制度があります。現在卒業生の約50%が内部推薦で金城学院大学へ進学しています。 また、進路の多様性に応じて取り入れた2年生からのコース制により、国公立など他大学への合格実績を確実にあげています。39愛知の私立高校ガイドブック 2021金城学院高等学校主を畏れることは知恵の初め「社会に参画し、主体的に生きる女性」を育てます 金城学院は、中高一貫の女子教育の中で、キリスト教精神に培われた「Dignity(品位、尊厳)」を備え、多様な価値観が混在するグローバルな新時代をしなやかに強く生き抜くための力を育むことを目指しています。 そのために、各教科の教育活動や特別活動を通じて、「科学的思考」「表現」「協働」の3つの力を養うプログラムを展開しています。探究的活動を主眼とした本校独自科目「Dignity」(総合的な探究の時間)がその中心を担っており、中高6年間を通して、生徒一人ひとりが自ら課題を見つけ、答えのない問いに対して仲間とともに対話しながら自分だけの答えを見出していく過程を、教職員全員で力を合わせてサポートしています。校長 長屋 頼子特色教育活動09School Message

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